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2025.06.12アプリケーション
【新アプリケーション】ラベルレス抗体医薬品に対する全臓器薬物動態解析の新展開
薬剤の動態観察には、CUBIC組織透明化技術を用いた3次元分布解析が有効です。
特に、血管などの立体構造とあわせたBBB透過性の検証や、全脳アトラス解像度での薬物送達の高精度な評価を可能にし、これまでにない空間的理解をもたらしてきました。
しかし、従来のin vivoイメージングでは抗体医薬品そのものを蛍光小分子等でラベルし、投与後の臓器中での分布を解析する必要がありました。この方法では、蛍光標識が薬剤動態に影響を及ぼす可能性が課題となっていました。
私たちが開発した「ラベルレス抗体医薬品のpost-hoc検出技術」では、組織を固定化・透明化した後に、抗体医薬品(hIgG抗体)に対する二次抗体を用いてpost-hoc検出を行います。これにより、蛍光標識の影響を加味することなく、薬剤投与後の実際の分布を正確に評価可能となりました。

特に、抗体医薬品など大分子薬剤の正確な薬物動態解析において、蛍光標識の影響は無視できず、post-hoc検出と全臓器3次元イメージングを組み合わせた弊社の新手法は大きな威力を発揮します。脳やがん組織など、微細な構造が複雑な部位でも、標的局在を正確に捉えられるため、研究開発の信頼性向上に寄与します。
CUBICStarsは、こうした革新的な技術をさらに進化させ、3D解析基盤の高度化を推進しています。
🌱 本技術にご興味のある方は、ぜひこちらからお問い合わせください。
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